今やスマホは生活インフラの一つになった。買い物や友人とのコミュニケーション、ニュースなどスマホがなくては暮らしていけない。この動向は更に加速する。マイナンバーとの紐付けやコロナ予防接種の予約もスマホなしでは予約もできない。これから公共インフラの端末として個人のスマホが位置付けられるのは間違いない。一方、スマホは設定の難しさや2段階承認などセキュリティーの高度化から、老化とともに敬遠されている。携帯ショップに80歳を超えた老人が一人で行っても家族同伴なしではスマホも買えないらしい。
70歳を超えるとよく使う人は1/4に減少
以下の調査は総務省の調査。70歳を超えるとよく使う人は1/4に減少する。「自分の生活には必要ないと思っているから」(52.3%)、「どのように使えばよいかわからないから」(42.4%)、「必要があれば家族に任せればよいと思っているから」(39.7%)の順に多く、続いて、「情報漏洩や詐欺被害等のトラブルに遭うのではないかと不安だから」(23.2%)、「購入や利用にかかる料金が高いと感じるから」(16.6%)が多い。このように、スマートフォンやタブレットに対する必要性を感じておらず、また、操作方法が分からない、必要であれば他人に任せればよいと考えている高齢者が一定数存在している。
出典:総務省
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd111430.html
老人はデジタル社会から取り残される
しかし、新型コロナウイルス感染症拡大によりデジタルによりオンラインでの買い物、ビデオ会議等を通じた家族・友人等との交流は当たり前になった。このままでは老人はデジタル社会から取り残される可能性がある。総務省では、デジタル活用に不安のある高齢者等の解消に向けて、オンラインによる行政手続きやサービスの利用方法等に対する助言・相談等を実施しているという。
孤立しがちの老人にとって欠かせない道具
これから先、スマホやその使われ方の高度化のスピードに老化で逆行するのは間違いない。しかしスマホはもはや子供のオモチャではなく、孤立しがちの老人にとって欠かせない道具になりつつある。筋力維持と同じぐらいの課題かも知れない。使う事を放棄したり、他人に任せるではすまない時代が予想される。先ずはスマホを買ってニュースを見るところから始めるのが良いかも知れない。
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