今回は、本を紹介したい。堀田秀吾著、 「最先端研究で導きだされた考えすぎない人の考え方をの一部を紹介する。
再就職や老後資金の確保、健康問題などシニアを取り巻く環境は不安で溢れている。次から次へと襲ってくる不安を考えていたら体は持たない。若い時は、毎日何も考えなくても日々が過ぎて行った。しかし、問題解決能力も衰え、時間だけは多くあるシニアは、「考え過ぎない」方法を見出しておくことが必要かも知れない。
心配事の9割は起こらない
「あれが起こったらどうしよう」、「先々、心配だ」、「あの人はきっと怒ってるているに違いない」など、よくある心配事だ。しかし、これらの心配事の9割は起こらない。何故なら、全てが本人の思い込みであり、どこにも事実関係はないからだ。あれほど悩み、メンタルを消耗しても心配事は怒らない。心配することに注力しても、心配が実際起きなくても誰もその事実を気にしない。それどころか、次の心配を始めている。心配は事実でないことを認識しないと、人は心配で溢れてしまいます。
今抱えている不安は、来年の今にはほぼ確実に忘れている。
老後資金の確保や親の介護など本質的な問題に対する不安はなくならない。但し、人は優先度が高い問題には努力したり改善したりするので、自ずと結果は受け入れられる。厄介なのが何となくの不安である。これには何の根拠もないので解決しようがない。そして、この何となく不安は、時間が経つと違う不安に何の理由もなく移っている。そして元々の不安はもはや関心すら寄せられない。
これから先で起こることは、1/2の確率。良いことも悪いことも1/2で起こる。但し、よくなる努力も悪くならない工夫もできる。それでも最悪の結果が出たら受け入れるしか選択肢はない。受け入れ、また、立ち上がる人が幸せな生き方を選択できる。
テレビをつければ、不安を煽るニュースも多い。Face bookでの承認欲求も不安に繋がることもある。そうでなくても情報量は日増しに増大しているので、情報をコントロールする方がシニアにとって楽になる選択肢になるかも知れいない。
参照:堀田秀吾 、最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方