前記事、「退職金で安易に投資は投資を始めない」でも書いたように、投資は強欲と感情に支配される。思い込みだけで銘柄を選び、投資をし続ける。意識しなくても、「これはいけるかも」と強欲にかられている。退職金を投資していく上で、以下の教訓をルールとして自分のルールと決めた。今話題の旨味のある投資話に乗ってはいけない。投資は、ルールのもと長期で運用して初めてそのメリットは享受される。
3年間の失敗に基づく教訓とルール
教訓 | ルール |
成長を期待でき、今が安いとの判断で、株を買った直後に、決算で大暴落 | 投資予算の10%以上、同じ銘柄、同じ指数での投資はしない |
これからは中国経済だと信じてた結果、政府の規制も厳しくなり、 値下がり。気づくと同じような中国系のETFを所有した | 投資する市場、指数、業種に偏らない |
今こそが買い時と思い込み、生活資金まで使って投資した | 投資する貯金の口座を特定して、それ以上買わない。生活資金は別にする |

ドル・コスト平均法の活用
投資のルールを守っていく上で、良い方法が、分散型のインデックス金融商品を定期的に積立投資する方法だ。ドル・コスト平均法」は初心者の投資手法の一つで、日々価格変動する金融商品を一度に購入するのではなく、一定金額で定期的に購入していく方法だ。買付金額を一定金額に決め、価格が高いときには購入量は少なくなり、価格が安いときには購入量は多くなる。結果、平均買付単価を抑える効果を期待できる。筆者のように、価格が高いときに、今こそ買い時と買い増しした商品が暴落して後悔することを防ぐ。
直近は、米国FRBによる利上げやリセッション(景気後退)により継続的に株価は下がっている。今から積み立てても、暫くは投資金額はマイナスが続く事があるかも知れない。しかし、経済は長期的には必ずプラスに転ずることを信じて、投資を続けるしか策はない。投資は怖いが、「市場から降りる」事はもっとデメリットが多い。
