定年を迎え1年が経ち、再就職が決まらない以外は特に変わらない。老後の不安に対するプレッシャーで極度の不安に陥ったり、健康状態が著しく悪化する事もない。このまま年金をもらえる65歳まで凌いで、めでたく、年金生活者として本格的な老後に入って行くのだろうか?
六十の手習いは進んだ
この1年ただ、ぼんやり過ごしてきたわけではない。このブログを通じて、wordpressを学んできた。同時に、HTMLも基礎的な研修も受けてきたので、webサイトを立ち上げ、保守していくぐらいのスキルは習得できた。六十の手習いとしては次に進む基盤はできたと感じている。
60歳以上の求人は限定的
準備も整い、いざ求職と勇んでも現実は厳しい。インターネット・ハローワークを見ても60歳以上でweb関連の人材を探している企業は皆無だ。世の中、これだけwebが溢れていていて、その保守だけでもニーズがある仕事と思い込んでいたが、そのニーズは実際には存在しない。60歳以上で求人があるのは事務や営業の補助的な仕事が主体となっている。
再任用は金銭面では最善の選択肢
同期入社の一部は、退職後も再任用で働いている。これだけ60歳以上の求人がないのだから、いくら給料が減額されても金銭面では最善の選択肢と言える。しかしながら、残念ながら知人の中で、やりがいを持って再任用で働いている人はいない。定年延長は政策であるが、制度はできても、シニアの活用に取り組んでいる企業はどれほどいるのだろうか?
それでも老化に抗うべきなのだろうか?
人生100年時代と言われ、リスキーリングも求められる。一方、シニアの求職活動は極めて狭き門となっている。これから加齢が進めば条件は更に悪くなる。それでは、老化に抗うのを諦め、日々過ごして行くのだろうか?学校を出て、就職して退職するまでは進むべき次のステージが決まっていた。定年後の選択肢は、次のステージを模索するのに労力を必要とされる。一方、無理もできず、伸びしろの少ないシニアは悩みながら歩んで行くしかなさそうだ。