一般的な選択肢は再任用とシニア延長

定年後、一般的な仕事の選択肢は再任用とシニア延長と呼ばれる制度だ。政府が制定した「高年齢者雇用安定法」によって、定年が60歳から65歳へ引き上げられた結果の選択肢だ。内容は企業によって異なると思うが、筆者が勤めていた会社では業務内容は補助的な仕事で給料は新入社員並みだ。行政が支援する「高年齢雇用継続基本給付金」を受け取る事もできる。加えて大きいのが、先の記事にも書いた健康保険をはじめとした福利厚生を享受出来る事だ。65歳までの事を前提とすれば間違いないなく安定かつリーズナブルな仕事の選択肢だ。政府はこの制度を70歳まで延長する事を検討している。
あえて再任用を選ばない選択

筆者はあえて再任用を選ばなかった。老後の資金計画からすると愚策だったと後悔するかも知れない。しかし、老後のよりどころやミッションを優位するためにも、一度、リセットが必要と考えた。何か新しい事にチャレンジする機会はこれから先は体力的にも意欲的にも厳しくなる
月末退職後、ハローワークにも行くつもりだ。もちろん、そこには夢のような選択はなく現実的な選択肢だけである事は想像出来る。60年も生きて売り物となるスキルも資金もない。シニアの求人でよく聞くマンション管理やボイラー技士の仕事は資格の取得も必要で間口が狭い。
定年後の学び直し

世界最高齢のプログラマーとして知られる若宮正子さん(87)はは58歳からパソコン操作を独学で習得し、2017年に81歳でiPhoneのゲームアプリケーション「hinadan」を開発している。本当に素晴らしい定年後の選択肢で、高齢であっても前に進める姿勢は手本であり憧れでもある。
就職する前に学びのために学校に通った。経済的な事情を考慮すると短い期間になると思うが、”学び直し”が必要と考えている。老後を生きて行くためにもスキルの取得は大事だ。36年もIT企業に勤めても、サーバーの立て方も、ブログの始め方も分からず、ましてやSEOは聞いた事がなかった。このブログは、筆者の定年後の選択に関して共有する場であるととともに、定年後の学び直しの場でもある。