失業給付を受けるためには、毎月1回ハローワークに行って、求職活動に対する認定を受ける必要がある。認定を受けるためには認定日までの2回以上の求職活動の実施が前提になる。初めての求職活動として、家から近いハローワーク出張所に行った。行く前に、ハローワークインターネットサービスで求人を探してみた。資格を必要としない一般事務職で、4,000件の求人があった。コロナの状況もあるので、「テレワーク可」の条件を入れてみると約30件ある。
主な業務内容は以下のような補助業務だ。
- PowerPoint, Excelなどの入力
- 文章入力、PDF化
- データ入力業務、集計業務
- コールセンター、ヘルプデスク業務
- 営業補助業務
ハローワークの担当と面接した結果の気づき
- 企業側から求職者に対してアプローチされる機会は少ない。(待っていても求人される事はない)
- ハローワークに求人しているのは主に公共団体と中小企業が中心。(広告費や派遣会社に依頼できる体力のある大手企業の求人は少ない)
- 職業訓練を受けるのも事前審査が必要

働くということと老後に向けたソフト・ランディングのジレンマ

想像はしていたが、60歳以上の再就職は難しい。先月まで企業の中で責任を持って仕事をしてきても、そのキャリアは評価されない。もはや転職ではなく、労働力の一つとしてシニアの労働力も求められている。テレビドラマで定年退職者が「そんな仕事を今更できるか!」と憤る場面があるが、まさにその場面に直面している。もちろん、頭の中では理解できている。キャリアを活かしたいのであれば、定年のない外資系ITに行けば、今までと同じように120%で働ける。老後に向けてソフト・ランディングしたいという気持ちは誰しもが願う。しかし、キャリアを活かしたこれまで以上に働くのと、ハローワークで求人されている補助的な仕事には大きなギャップがあり、簡単には割り切れない。この問題はお金とか奇跡とか自分自身の思いで乗り越えて行くしかなさそうだ。
ハローワークの帰りに、「プログラミング基礎講座」のポスターが貼ってあった。先ずはスキル習得からと思ったが、「24歳まで」の制限が次に目に入り、意気消沈してラーメンを食べて帰ることにした。