政府の資産所得倍増プラン推進もあり、貯蓄から投資への移行を検討する必要がある。筆者は3年前から投資を始めている。通算では利益は出ているが、今年は米国FRBによる利上げもあり、現在の市況は高値から20%レベル下げている。今後もリセッション(景気後退)に突入するという。日本株は米国株に連動しやすい。このような状況で、お金だけ持っている老人が知識も経験もなく株を買う事は危険だ。
”投機”ではなく”投資”
日々、株を売買するディトレードではなく、1年、3年、10年と長期保有する事で、
経済成長に伴う株価の値上がりと複利効果で利益を獲得するのが投資だ。老人だから先がないというのは言い訳で、政府もiDeCoの積立可能年齢を65歳から70歳へ引き上げている。定年直後から退職金で運用を始めれば、70歳で差がつく可能性はある。10年間、世界経済が衰退し続ける事は考えづらい。リーマンショックでさえ、市場は乗り越えてる。
どのように投資のリスクを減らすか

投資にシフトするとは言え、好きな企業の株に退職金全ての退職金を投入するのは危険だ。
もちろん、好きな企業が大幅に成長して株価が何倍にもなり大成功する事もある。証券営業マンの誘い水だ。逆に、経済の変化は激しいので倒産して株が紙屑になる可能性はある。株式投資において、リスクを少なくする方法は分散投資と言われている。世界の取引場、業種、債券、金などのコモディティーなど、細かく分散して投資する事が必要と言われている。単純に言えば、プロでも正解が分からないので、どれが当たるかは誰も知らないので幅広く選択肢を設けておくという方法である。筆者は、この3年の間で、同じような間違いをいくつも犯している。この投資における失敗経験については別な記事で書くつもりだ。初心者が陥りやすい典型的なミスばかりなので、これから市場に入る人は参考にして欲しい。
