FIREのゴールは早期退職することではなく、限りある貴重な人生を、自分が本当にやりたいことをして過ごすこと
若者の間で、投資で成功して早期リタイヤする”FIRE” (FinancialIndependence Retire Early、経済的に独立し、早期退職する)が流行っている。もちろん、金融リテラシーを上げ、不労所得を得ることは価値があります。自分が定年迎えリタイアしみて、一番悩むのが長い老後何をしていくかであり、時間の使い方だ。老後資金も大事だが、長い老後の生き甲斐や何にチャレンジするかを探す方が重要だ。もちろん会社勤めが苦しいのは承知しているが、早期に会社を辞めて経済的自由人になれたとしても、次のチャレンジがFIREのゴールであるべきだとリタイアしてみるとよく分かる。
スコット・リーケンズ 著の FIREを目指せ 最強の人生向上術 経済的自由を達成する方法 でも、「目標に達した人々のすべてが完全にリタイアするわけではない。多くの人々はその後も仕事に情熱を燃やし、働き続けているが、仕事を辞めて世界旅行に出かけたり、非営利事業を設立したり、クリエイティブなプロジェクトを手がける」としている。
また。「「退職(リタイア)」という表現とその言外の意味にはたいてい否定的だ。経済的な独立を目指す一番の理由が、たとえ収入に繫がらなくても自分が本当にやりたいことを追求する自由を手にするためだからである。多くの場合、FIREを志す目的は、日がな一日海辺でカクテルを飲みながら余生を過ごすことではない。かぎりある貴重な人生を、自分が本当にやりたいことをして過ごす。」と示している。

世界最高齢のプログラマー若宮さんのチャレンジは、人生100年時代をまさにリードしている
前記事、「定年後、仕事の選択」でも書いたように、若宮 正子さんのチャレンジはこれから老後を迎える人の手本になる。81歳でiPhoneアプリ「hinadan」を開発した世界最高齢のプログラマーである。若宮さんはインタビューの中で「70歳で自分史を書くのはまだ早いと思います。むしろ、自分のコンテンツをいかに増やすかに時間と労力を使ったほうがいい」と語っています。人生100年時代をまさにリードしている人だ。