前回の記事、「老後資金の危機が始まった」で警報を鳴らしてから、さらに米株式市場は6日続落し、年初来安値を3営業日連続で更新した。そして、7日目の昨日、ニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は反発した。ここを底値と判断して買い急ぐのは危険がともなう。景気後退はまだ始まったばかり。素人ましてや虎の子、老後資金を投入するのは恐ろしい市況だ。

虎の子、老後資金の損切りをするのは断腸の思い
このような市況で、いつかは回復するだろう、そのうち値上がりするだろうと塩漬けにするのが一般的な感情だ。ましてや虎の子、老後資金の損切りをするのは断腸の思いだ。残念ながら株式投資は値動きのリスクがともなう。老人といえども市場に参入するには覚悟が必要だ。
株式投資は売るほうが何倍も難しい。買値以下に値下がりした場合、いち早く損切りをして、株を売却できるかが株式投資で利益を上げられるかに繋がる。一喜一憂しないで損切りのルールを作って機械的にそれを実行しないと株式投資では勝てない。さらに、素人にとって最悪のシナリオは買い増し(ナンピン買)で更に傷口を更に広げてしまうことだ。
買った株価の損切りラインの目安をあらかじめ定め、逆指値などの形で、自動的に売却するのが良い。買値より5~10%下がった時に自動的に売却するように買った時から設定しておいた方が精神的に楽になる。
待つのも重要な戦略だ
この渦中に老人がわざわざ足を突っ込み火傷をするのは得策ではない。今は現金を割合を増やし経済の回復を待って投資するのは重要な戦略だ。これからの経済環境、市況は誰にも分からない。強欲だけに支配されて売買することだけは避けたい。これから投資を始める人には前回も紹介したようにプロの運用に委ねて”守りながら運用”ことや株式以外の投資を検討するのが選択肢になる。また以前にも紹介した不動産クラウドファンディングも実績平均利回りは10%越えており、元本割れの実績もゼロとのことだ。

